手摺りの「摺り」って何
長年変わらないものを見ていると
悲しくなってくる。どうしてか
ご近所のクリーニング屋さんの
おばさんはあたしの記憶の一番
古いころから同じ場所にいる。
店の前面が全面ガラスになっているので
通りがかる度にいつも細くて小さい
おばさんが何かしているのが見える。
あたしが幼稚園生から小学生になって、
中学生になって、そして最近でも
そのおばさんはそこにいる。
印象は全然変わらない。
古いポスターは色あせている。
奥に繋がった丸い窓からぐるぐるまわる
洗濯物が見える。
ただ最近すこしおばさんが
もっと細く小さくなった気がする。
あたしが大きくなったのか、
おばさんがとしをとったのか?
幼稚園の頃と違って今はあたしの家は
そのお店を使わない。
あたしは通りすがって見るだけで、
そして最近見る度になんだか
悲しくなっている自分に気が付いたけど
どうしてだかわからない。
その不変なようで不変じゃないところだろうか。
そうなんだと思う。
こんな文章を書いてばっかりの日記。
うー