でもあたしはその記事を切り抜いて貼った

なしとげた：
一、昨日からやってるプリクラの移動。
一、四日前から分の新聞の切り抜き。

達成感◎

でも悲しいことがあった。

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バイト先最寄りの地下鉄駅に
人捜しの張り紙があって、
それがあたしの目をいやに
ひきつけたのはそれが同じくらいの
歳の男の子だったからだった。
近づいてよく見たら中学生だった。
優しそうな子で、
ちょっと元中の同級生に似てた
せいか動く人間としてあたしの中に
出てきた行方不明のその子はあたしに
恐がったり悲しんだり心配したりしている
家族の気持ちをリアルに感じさせた。

だから
見つかるといいな、と思った。

好きな新聞記事の切り抜き貼りは、
小論文対策に「やれ」と
言う先生を先取りしてやろうと思ってやってる。

その子が遺体で見つかったって言う記事を
見つけてしまった。

あたし一年くらいろくに新聞に目を
通してなかったのに、
どうしてわざわざ今。

知らなければ良かったとはいわない
でもなんでだろう、すごく悲しいのは
生きててほしかったのに死んでしまっていた
ということが単純に悲しいんだろうか。
あたしがここで悲しんでるっていうことを、
あの子の家族は知らない。

知らないし、あたしもあの子の事は知らない。